真上の太陽、縦に回る星

行ってみたい所もう一つ。
それは赤道直下。

春分の日か秋分の日なら、ホントの真上に太陽が来る。
そしてここの夜空も極地方に負けず劣らず奇妙だ。
東か西を見れば、星が縦に動いていく(はず)。
プチ天王星な気分を味わえるのはここしかない。
(星の見え方や動く方向は違うけどさ)

北極星は地平線と重なって見えないだろうけど
赤道直下の砂漠にもし一晩いたら、
北半球の星と南半球の星が半分ずつ見られるのだ。
1年でほとんど全天の星が見えるはず。

↑これ、中学生のころから考えてたんだよな。
  実際どうなんだろ。やってみた人います??

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沈まない太陽、沈みっぱなしの太陽

いつか行ってみたい所がある。
いやその、冥王星の大地とかそういうのじゃなくて、
とりあえず地球で。

ノルウェーのスヴァールバル諸島の
ロングイェールビエンってところで、
人口1000人以上の町としては最北だそうだ。
北極圏内、北緯は78度。
つまり、ここで夜空を見上げたら
北極星は頭の真上近くに来るわけだ。
星は地面に対して横向きに回っていく(らしい)。

といっても今の時季は白夜で太陽が沈まないから
北極星も他の星も見えんだろうな。
太陽の動きも奇妙だ。高度はあまり上がらないが
地平線に近づいても転がるように横に動いていって、
そのうちまた昇り始めてしまう。
地球の自転軸の北側が太陽の方を向いている時期は
こんな感じになるようだ。

逆に冬には太陽が一度も昇らない、極夜の時期が来る。
空が薄明るくなったかと思うと日の出のないまま
数時間でまた闇に逆戻り(らしい)。

こんな現象をぜひ一度体験してみたい。
1年間いるのは難しいから、ぜひ冬の方を!
だって白夜だったら星見えないじゃーーん。
運が良ければオーロラも見られるかも。
(もちろんホントは転がる太陽も見たいけどね)

Photo

お金と時間さえあれば行くことはできるようだが、
一つ問題がある。
実は…ぼくは寒いのが大の苦手なのだ。
他に行きたい所は砂漠とかジャングルとか
軒並み暑いとこばかり。

こ、こら、笑うんじゃない!
冥王星が好きだって寒いのが好きなワケじゃないのだ。
ま、でも気休めにはなるかな。
マイナス230度よりはマシって(?!)
(よけい寒くなるだけのよーな気もする…)
ちなみに地球の観測最低気温は、マイナス89度@南極だって。

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極北の明星

先日、七夕の夜に珍しく星を眺めることができたわけだが、
深夜に織姫星は頭の真上に輝いていた。
織姫星、すなわち琴座のベガは0等星、
都市部の夜中も薄明るい空(光害!)にもハッキリ見える。
けっこう北極星に近いところを回ってるので、
北緯50度を少し越えたあたりからは1年中沈まない星になる。

実はちょっと昔、BC1万2千年頃にはこの星が
今の北極星のように回転の中心にあったようだ。
で、ちょっと未来のAD1万4千年頃にもまた
この星が天の北極に来るらしい。
地球の自転軸が長い間に首振り運動をしてるから
そういうことが起きるんだそうな。
(歳差運動:2万5800年で一回り)

今の北極星はちょっと暗くて、都市部ではけっこう見づらいから
こんな明るい星が北極星になってくれれば、
探しやすくて大いに助かるんだが、
1万年後まで生きてるのはかなり難しそうだ。
地球の歳差を感じてみたいんだがなぁ。
(『トップをねらえ!』のあの2人は
地球帰還後にその夜空を見られるのか!)

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今の暦じゃつらいよね

今日は七夕。「何十年ぶりに晴れるかもしれない」と
思わせぶりな天気予報ははずれて、今も外は曇り。
ベガもアルタイルも見えそーにない。
----おいおい、七夕とか言っといてベガやアルタイルはねぇだろう。
へい。織姫と彦星でやんすね。

今日の朝刊に載ってたauの…おっとこれは天文単位ではなく
ケータイの方ね。そのauの宣伝がなかなかいかしてる。
「年に1日しか会えなくても、残り364日はガンガントーク」
だそうだ。
いや。ケータイで喋るな織姫、メールするな彦星。
は~~。まったく今の若い奴ら(??)ときたら…。
どのみち雲の上では星が出てるから会えるだろう。

 ☆☆☆

と、ここまで書いて外出てみたら、

おっ。空、晴れた。星見えるじゃん!
というわけで、何十年ぶりだかの
七夕の夜の夏の大三角形を…(バキッ)
…織姫と彦星を見ることができた。

さっきから1時間くらいしか経ってないのに、
雲がさっさと切れた。
あなどれん、天気予報。

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征く者の意気

あかつき君、イカロス君は順調にがんばっているようで
何とも頼もしい限り。
今は軌道中の遠日点にいるらしく、かなり寒いんだとか。
あのあたりの場所で寒いってのはどのくらいの温度なんだろう?

実はぼくがこのブログを始めようと思ったのは、
あかつきの影響がかなりある。
もちろん、『ついに帰還可能か?!』とニュースに
取り上げられ始めたはやぶさの影響もあるし、
それ以前に New Horizons が冥王星に着くまでのあと5年間を
ぶつぶつ書き散らして気を紛らわそうかとか、
まぁ色々あるんだけど、

あかつきの打ち上げを出勤前にネット中継で見て、
何だかすごく楽しかったんだよね。
(一度は早起きして待ってたのに直前で延期に…)

ニュースじゃなくてライブの良さというか、
カウントダウンが始まって、残りの秒数がだんだん減っていく時の
ピリピリした緊張感がたまらない。
そして打ち上げ!
ゆっくり飛んでいくように見えるんだけど
実際は3分後には『既に宇宙空間に』なんて言ってる。
で、相乗りのたくさんの衛星や、あかつき、IKAROSの分離。
最初の予定が全て済んで、『打ち上げ成功』になった時の嬉しさ。

そして密かに楽しかったのが、JAXAのHPで
あかつきが <<開発中>> から <<運用中>> に変わったとき。

ただネットで見てただけなのに、
金星が今までよりずっと身近に感じたよ。
ちょうど宵の明星が綺麗な時期だったしね。

ちなみに打ち上げ時は、IKAROSのことは
あんまり気に留めてなかった~(汗)
イカロス君、ゴメン。今はすっげー応援してるから!

 ☆☆☆

が。その3週間後にこういう↓変化も。

06130614

<<運用中>> から <<運用終了>>へ。
あらためて、お疲れ様。

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最後に見た地球

『魅惑的な映像』と書いて頭に浮かんできたのは
はやぶさが最後に撮った地球の写真。
http://jda.jaxa.jp/jda/p4_j.php?f_id=18369&mode=level&time=N&genre=4&category=4064

プロジェクトマネージャの川口さんは
「涙で潤んでいるように見える」と言い、
宇宙や探査機にとりたてて興味のなかった人々の心にもうったえ、
大勢を涙ぐませた渾身の1枚だ。

なぜか見ていると目頭が熱くなってくる。
白黒なのにこの上なく鮮やかで
なつかしさであふれている。
かなしいのではない、くるしいのでもない、
言葉にできない何かが胸につまってくる。

これは一体何だろう。
なぜなんだろう。

ぼくなんかは、全然はやぶさのマニアでも何でもないし
ものすごく追いかけまくってたわけでもないのに、
なぜこの写真はこんなにも心を揺さぶるのだろう。

探査機は、人間の行けない所まで行って
人間には見られないものを見る。
普通は帰ってこないが、ミッションの都合で
はやぶさは帰ってきた。
人間にはそんなに遠くから帰った者は一人もいない。
はやぶさにしか分からない『地球』観が
あるんだろう。

将来、月よりもっと遠くへ何年も行って帰ってくる人があったら
あの写真を見て何を思うだろうか。
はやぶさが長い使命を終えて最後に見た地球に
その人は何を見るだろうか。

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見果てぬ大地の誘惑

しかし、すぐ隣の惑星でも分かってないことだらけだよね。
っちゅーか地球でも分からないことたくさんあるし。

数ヶ月前、オバマ大統領が『人類を火星に送ることをめざす』
と宣言したけど、月の次に火星以外で人間が降りられそうな所って
実は案外ないんだよなぁ。

技術とか時間とか費用とかは置いといたとしても、
金星や水星は熱すぎて無理だし、
木星・土星はガス惑星で地面が無いし。

土星の月タイタンには探査機が一度降りたね。
あれは超ーーエキサイティングだった。
木星の月エウロパも非常に面白そうな所だ。
想像して楽しむならあの辺の衛星がいいかも。

ぼくは『異世界の大地』が大好きなのだ。
火星探査機の見た青い夕焼けなんか、
何だかすごく感動してしまう。
そしてそんな景色を本当に見られる探査機が、ちょっと羨ましい。

 ☆☆☆☆☆☆

ええ、もちろん、冥王星にも地面はありますよん。
探査機が降りるのがいつになるのか、
全然見通しがないけど…orz。
New Horizonsはボイジャーみたいに通過してっちゃうからね。
あれは目的地が遠いため、ものすごいスピードでかっ飛んでるので
(時速58000km!1日に約140万km!探査機の中でもメチャ速い)
冥王星のように重力の小さい天体でブレーキをかけて
周回軌道に入るのは難しいんだそうな。
イラストはよく見かけるけど、本当はどんな景色なんだろな。

いつの日か、探査機が太陽系のあちこちの大地に降りて
魅惑的な映像を送ってくれるといいなぁ。

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ヴェールの下の素顔はいかに?

さて。このブログは今、金星の前を漂ってその謎を見ている。

金星の大気の上の方には、自転の速さをはるかに超える
ものすごい強風が吹いているそうだ。
それが金星最大の謎とも言われる『スーパーローテーション』。
風速は秒速100m(時速360km)!自転の50倍の速さを誇る。
いや、誇ってるかどうかはともかく、
何でそんなことになってるのかは、まだ分かっていない。
地球の気象学的にはありえない状態らしい。

それの解明に向けて期待を背負っているのが
つい最近打ち上げられた日本の探査機「あかつき」だ。
ちょうど1ヶ月前、5月下旬に地球を飛び出したばかり、
現在地球から1000万kmほどの所にいる。
約半年後の今年の冬には金星に着くのだが、
金星までの距離を調べると…これがちょっとややこしい。
地球も金星も動いてるからだ。しかも金星の方が脚が速い。
内側から地球を追い越していく。
あかつき君が地球を出発した5/21時点では2億kmくらいだが、
10月の終わりには4000万kmまで距離が縮まって、
その後まただんだん離れていく。
もちろん、そういう惑星同士の相互の動きを計算して
打ち上げられてるわけなんだけど、人間のアタマの中には
『出発地も目的地も動いてます』っていう状態って無いからねぇ。
そんな旅行イヤすぎる…

あかつき君は『気象衛星の金星バージョン』。
赤外線やら紫外線やら色んな波長のカメラを5台も持っている。
金星の周りを廻るかなり片寄った楕円軌道に入って、
色んな距離から大気や雲を多角的に調べる予定だ。

火星探査機「のぞみ」(通称?のぞみ姉さん)が
残念ながら周回軌道に入れなかったから、
ぜひともあかつき君にはがんばってほしいな~~。
日本初の惑星周回軌道に入った探査機になって、
気象衛星の本領発揮!といってもらいたいもんだ。
ダイジョウブ、きっとできる。がんばれ、あかつき君。

******

実は今、金星には先着さんが1人頑張っている。
「ヴィーナス・エクスプレス」というヨーロッパの探査機が
2006年からその周りを回っているのだ。
これも金星の大気と雲を調べるのが仕事。
最初のミッションはもう終え延長使用に入っていて、
それも2009年までの予定だったが、『2010年の日本の金星探査機と並行して作業をする計画』というようなことがESA(欧州宇宙機関)のHPに書かれている。英語で。

どうにも金星の大気というのは、
多くのサイエンティストの気を引くものらしい。
さすがは女神のヴェール。中が見たい?!

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2日で1年

さて。このブログは今、金星にやってきた。

金星の激しい大気と大地には、数多くの地球からの探査機や
カプセルが挑戦しては散っているが、特に多いのは
旧ソ連のもので、地表の写真が少しだけ残っている。
『足元の石を撮りました』みたいな写真なんだけど、
そんな高温高圧下で撮れるってのがスゴイ!
機械はその後すぐ壊れちゃったみたい…。

いやホント、機械ってスゴイよね。
人間が絶対行けない所へ行って色々やってくれるし、
人間の持つ『恐怖』がないから強い。
壊れるまでの間も冷静だから。
あれは絶対マネできない。
しかも『魂』は宿るんだよ、機械にも。
関わった人間が本当に魂を込めれば。

あ、何か話が金星からズレてきたね。
軌道を元に戻しますわ。

金星は地球の隣の惑星。月の次に近い星。
(軌道上の位置関係で太陽より遠くになることもあるけど)
熱くて暑くて厚い雲に遮られて、なかなか中が見えない星でもある。
その大量の雲が強烈に光を反射するからこそ明星なのだが。

地球に似てると言われる金星にも色々フシギなことがある。
まず自転の向きが反対だということ。
太陽系の惑星はほとんどみな公転と同じ方向に自転してるけど、
いくつか反対向きのやつもいる。
天王星はビミョーに逆だけどほぼ横倒し(98度)。
冥王星も実は逆だけどこれは斜め(120度)。
(惑星じゃないとかのツッコミはナシでお願いしますよ)
金星はほとんど上下反転の状態(178度)。
大きな星との衝突が原因じゃないかとも言われているけど、
まだよく分かっていない。

金星の逆向きの自転はすっごく遅い。1回転で243日かかる。
ところが公転周期が225日なので、その間に太陽からの場所も
動いてしまい、結局金星の1昼夜は地球の117日になるそうだ。
ちょっとややこしい…。
地球がこんな1日の星じゃなくてよかった。

ここでまた疑問が増えた。
もし地球がこんな風に、逆向き超遅自転をしてたら
今のような環境になったのだろうか?ならなかったのだろうか?
ならないよね、きっと。
月ができる前か後かでも違いそうだなぁ。
そもそも何で逆向き自転なのか原因が分かんないし。

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激しき美の女神

惑星の中で何が一番好きかと訊かれたら…
(『2006年8月24日以降の惑星じゃなきゃダメ?』
と一度きき直したあと、ダメだと言われたら)
ぼくが挙げるのは ---- 金星だ。
冥王代の地球に興味のある者としては、この惑星は気になる。

古代から美の女神の名で呼ばれ、宵の明星・明けの明星として
美しく輝く星の代表格なんだが、近づいてみるとあらビックリ!
地表の平均温度400度超、90気圧!
二酸化炭素の大気で果てしなく続く温室効果!
二酸化硫黄の雲から降る硫酸の雨!

なかなかどうして激しい星ですわ。

地球がもうちょっとだけ太陽に近かったら、
金星と同じようになっていたかもしれないと言われている。

かつてはこの二惑星は同じような大気をもっていて、
ともに灼熱の星だったが、だんだん冷えてきた時、
地球では雨が地に溜まり海ができた。
少しだけ太陽に近かった金星では、海ができなかったか
又はできても蒸発してしまったかで、大気中の二酸化炭素が
水に溶けることなく残り続けたため、
今のような状態になったのだという。

金星と太陽の平均距離は、地球と太陽の0.72倍、4分の3ほど。
たった4000万kmの差だ。宇宙じゃほんのちょっぴりだよなぁ。
金星と地球は大きさや密度が近いから、もし最初の状態が
そっくりならば本当に仮説の通りなのかも。

ともあれ地球には幸いなことに海ができた。
二酸化炭素は海に溶け、海で生命がはじめて生まれ、
やがて光合成を行う生物が生まれ、そして大気に酸素が増えた。

ぼくが今ここに存在していることを
何に感謝すればいいのかというと

…やっぱり太陽からの距離??


金星と地球の形成過程、どちらも興味津々。
前回も言ったけど、見てみたいな~~、やっぱり。
これもタイムマシンがあったって無理なんだけどさー。
観測や理論で解き明かしたことが、本当の本当にそうかどうかって
結局人間には見られないんだよね。
そのへんが面白いところというか、歯がゆいところというか。
でももし全部解き明かしちゃったら、案外つまんないのかも。

人類がそこまで到達する日は来るのか、
それとも違う生物に進化の最先端の座を譲るのか、
もちろん、それも分かんないんだけどね。

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